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DTM音源の名機:SOUND CanvasのVST/AUプラグイン版が登場! ローランド、週末のMusic Parkで「SOUND Canvas VA」をお披露目!

昨日、公式BLOGなどに掲載されたティーザーのとおり、ローランドは今週末開催されるイベント『楽器フェア Presents Music Park 2015』で、新製品の参考出品を行うようです。

Roland - SOUND Canvas VA

参考出品されるのは、DTM音源として一世を風靡したSOUND CanvasのVST/AUバージョン、その名も「SOUND Canvas VA」。「SOUND Canvas for iOS」の発表から約1年の月日を経て、SOUND Canvasが遂にDAWソフトウェア上で使用できるようになります。

ローランドによれば、iPhone/iPad版の「SOUND Canvas for iOS」が思いのほか好評で、ユーザーからは“ぜひプラグイン・バージョンも”というリクエストが多数寄せられたとのこと。それだったらと開発に着手したのが約半年前とのことで、音源のコアとなる部分は「SOUND Canvas for iOS」とほぼ同一とのことです。

Roland - SOUND Canvas VA

音源としては「SOUND Canvas for iOS」のVST/AUバージョンと考えてよさそうで、1,600種類の音色と63組のドラム・セットを収録。リバーブ/コーラス/ディレイ/2バンドEQや、64種類のインサーション・エフェクトももちろん搭載しています。

主にDAW上で使用されるプラグインということで、SMFプレーヤー機能は搭載されていませんが、「SOUND Canvas for iOS」には無い特別なフィーチャーもいくつか備わっています。中でも一番のフィーチャーは“TONE EDITOR”画面の装備。これにより、各種パラメーターを他のソフトウェア音源と同様にエディットすることができます。作成した音色はもちろん保存することもでき、各パラメーターはオートメーションすることも可能。“TONE EDITOR”画面でエディットできるのは代表的なパラメーターのみですが、“ADVANCED”表示に切り替えることで、膨大なパラメーターをすべてエディットすることができます。

Roland - SOUND Canvas VA

エフェクトに関して、「SOUND Canvas for iOS」ではオン/オフの切り替えしかできませんでしたが、「SOUND Canvas VA」ではパラメーターを細かくエディットすることが可能。エフェクトのルーティングもグラフィック表示で分かりやすく、快適にエディットすることができます。インサーション・エフェクトが1基しか使用できない点は「SOUND Canvas for iOS」と同じですが、プラグインである「SOUND Canvas VA」はCPUパワーが許す限り複数使用することができるので、1音色=1インサーションという贅沢な使い方をすれば、インサーション・エフェクトも音色に合わせて使用することができます。

Roland - SOUND Canvas VA

先述のとおりSMFプレーヤーを装備していない「SOUND Canvas VA」ですが、“OPTION”メニューから“Import SMF EXC”コマンドを実行することで、セットアップ情報はロードすることが可能。1インサーションでマルチ・パート音源というSOUND Canvasの特徴はしっかり受け継がれているので、過去に作成されたMIDIデータも問題なく再生することができます。

「SOUND Canvas VA」は、“Roland Content Store”でダウンロード販売される予定とのこと(パッケージ版の販売は無し)。発売時期/価格などは未定とのことですが、現時点での完成度から言って、それほど遠い話ではないのではないかと思われます。気になる方は今週末開催される『楽器フェア Presents Music Park 2015』にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。