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Production Story #3:Katsuhiro Chiba『Kicoel』 〜 Cycling ’74 Maxですべてのサウンドとフレーズを生成させたDSP音楽集 〜

五線紙にペンを走らせるのではなく、DSPアルゴリズムをプログラムすることによって独自の音楽を生み出すアーティスト、Katsuhiro Chiba。Cycling ’74 Maxの使い手として知られる彼が先ごろ、約4年ぶりとなるセカンド・アルバム『Kicoel(きこえる)』を発表しました。高く評価されたファースト・アルバム『Silent Reverb』に引き続き、今作でも彼がライフ・ワークようにプログラムを続ける1つのMaxパッチで、すべてのフレーズとサウンドを生成。音のティテールをさらに研ぎすますため、パッチの核となるシンセサイザー・オブジェクトとリバーブ・オブジェクトはCで書き直したとのことで、前作以上に透明感のある音響作品に仕上がっています。そこでICONでは、アルバム完成直後のKatsuhiro Chibaにインタビュー。彼のサウンドを生み出すMaxパッチの話を中心に、じっくりと話を訊いてみました。ぜひSouncCloudの試聴トラックを流しながらご一読ください。(取材協力:エムアイセブンジャパン

オリジナルのMaxパッチをアップデートしていくに従って、相互作用的に“これを使って曲を作りたい”と思い始めた

——— 2011年の『Silent Reverb』以来、実に約4年ぶりのフル・アルバムですね。

Chiba 本当はもっと短いスパンでリリースしたいと思ってるんですけど、時間がかかるんですよね……。ぼくの場合、作曲とMaxパッチのプログラミングがセットなので。納得のいくパッチが出来たところで、ようやく作曲のフェーズになる。結果的に4年もかかってしまいました。

——— 2枚目のフル・アルバム制作の直接的なトリガーとなったのは?

Chiba ファーストを出して以降、ちょこちょこ誘っていただいて、ライブをやる機会が増えたんですよ。そうしたらライブ用に作った曲がけっこう貯まっていることに気づいて……。ライブ用の曲なので、どれも凄くざっくりしたものだったんですけど。これはちゃんと仕上げて、まとめておかなきゃなと思ったのが、そもそものきっかけですね。それが2年くらい前のことで、本格的に制作に取りかかったのは一昨年の終わりですから、1年半くらい前のことです。

——— ファースト・アルバムは、ここ数年Chibaさんがライフ・ワークのようにプログラミングしているMaxパッチがあって、それで生成された音楽というのが大きなコンセプトだったように思います。今回のアルバムのコンセプトというと?

Chiba 基本的には同じですね。自分のオリジナル・パッチで生成した音楽というコンセプトは変わっていません。パッチに関しても、今回のアルバム用に新たに作ったものではなく、1枚目と同じものです。ただ、1枚目のときはプロト・タイプのような感じで、そこからアップデートを重ねて細部の完成度を高めたものになっています。

——— 内容的にも、1枚目の延長線上にある音響作品という感じですね。

Chiba ぼくはこれしか出来ないので(笑)。あえて同じようなテイストにしたと言うより、曲を作ったらこうなったという。これしか芸が無いと言った方が正しいです。

ただ、ライブをやり始めた影響は音に出ていると思います。具体的には、1枚目よりもビートを強調した曲が増えました。これなんかは明らかにライブをやり始めたからですね。思えば1枚目を作ったときのぼくは、完全に引き蘢りだったんですよ。ライブはほとんどやってなかったですし、他のアーティストとの交流もあまり無くて……。言ってみれば閉鎖的な世界で作ったのがあのアルバムだったんです。しかしその後、ライブをやるようになり、他のアーティストとの交流も増えて、そういうところで吸収したエッセンスは音に反映されているんじゃないかなと思います。でも、根幹の部分は変わってないとは思いますけどね。

——— Chibaさんから2枚目を出すと聞いたとき、もしかしたら1枚目とはガラリと違う内容になるのかなと思いました。『Silent Reverb』の完成度が非常に高かったので……。Chibaさん自身もその出来には満足している様子でしたし。

Chiba 確かにあのアルバムを出したときはもの凄く満足していて、もしかしたらこの先、これ以上のものは作れないかもとか思いましたよ。でもその後、パッチをアップデートしていくに従って、相互作用的に“これを使って曲を作りたい”と思い始めて。それはリバーブの精度が上がったとか、シンセに新しい機能を付けたとか、そういう些細なことだったりするんですけど。

——— 音楽以外のもの…… 例えば映画や小説などから刺激を受けることはあります?

Chiba 無いですね。ぼくの頭の中にあるのが、おとぎの世界みたいなものなので(笑)。それで手一杯です。

“DSP音の生々しさ”を活かしたマスタリング

——— 曲作りは、オリジナルのMaxパッチを操作するところから始まる?

Chiba そうですね。まずパッチに仕込んである音色のランダマイザーを使い、いろいろな音色を生成させるんです。次にステップ・シーケンサーのランダマイザーで、フレーズ・パターンを生成させる。で、良い部分をピックアップしていって…… その組み合わせで曲にしていく感じですね。

——— 音色もフレーズも、Maxに生成させたもの。

Chiba はい。ランダマイザーと言っても、単純なランダマイズではなくて、ぼく好みの音色やフレーズが生成されるようにデザインしてあるんです。そこにぼくのゴーストが宿っていると言えるかもしれないですね。今回のアルバムには、自分で入力したフレーズというのは1つも入ってないです。すべて生成させたフレーズです。

——— Maxの出力は、どうやってレコーディングするんですか?

Chiba ReWireでAbleton Liveにレコーディングします。フォーマットは、32bit float/48kHzですね。そしてAbletonに録った後、そこで曲として仕上げます。とは言っても、Maxで生成した音素材を切り貼りして作曲するという感じではなく、Ableton上では構成の吟味とミックスを行うんです。また今回、Maxパッチの中のエフェクトはMax for Liveデバイスとして書き出して、Ableton側で使用しました。やっぱりリバーブの量とか、後で変えたくなるので……。ですからAbletonで行ったのは、構成とミックス、そしてマスタリングですね。

——— どのタイミングでAbletonにレコーディングするんですか?

Chiba Maxパッチだけでライブが出来るくらいの状態になって初めて録る感じです。

——— ミックス時に使用したのはオリジナルのMax for Liveデバイスだけですか?

Chiba 基本はそうなんですが、EQなどはAbleton標準のものも使用しましたね。

——— 今回はマスタリングもご自身で?

Chiba はい。前作は渡部高士さんにやってもらったんですけど、今回は全部自分でやろうかなと。マスタリングもAbleton上で行って、iZotope OzoneやオリジナルのMax for Liveデバイスを使って補正しました。基本的にはデジタルらしく生々しい、“DSPの音”をそのまま伝える方向でのマスタリングですね。

——— DSPの生々しさ。

Chiba ライブの出音が凄く評判が良いんですよ。“いかにもデジタル的な音なのに、生のような存在感がある”みたいな感想をいただくこともあります。その感じをCDで上手く再現できないかということは考えました。ぼくの音は、CDというメディアに定着させるのは難しいんですけどね。

——— オーディオ・インターフェースから出力されるDSPの音がそのまま聴けるライブの方が、CDよりも音が良い?

Chiba 良いというか別ものですかね。ライブでは生楽器のようなダイナミズムを大事にしてますし、CDではダイナミズムと現代的な音圧のバランスを追求しています。やはり他のアーティストの作品と並べて聴けることも大事ですからね。今回も、マスタリングではそのあたりに凄く気を遣いました。

シンセサイザーとリバーブは、Cで書き直してオリジナル・オブジェクト化した

——— Chibaさんの音楽を紡ぎ出しているオリジナル・パッチについて、あらためておしえてください。

Chiba いたってトラディショナルな構成のシンセサイザー+シーケンサーで、内部は6基のシンセサイザー、6トラックのステップ・シーケンサー、6ch入力のミキサー、2基のリバーブを含む6基のエフェクターで構成されています。シンセサイザーは6基、まったく同じ仕様で、サイン波とホワイト・ノイズを切り替えられるオシレーターが2つ入っています。片方をサイン波、もう片方をホワイト・ノイズにしてリズムっぽい音色を作ったり、あるいは両方ともサイン波にして、FM合成することも可能になっています。ホワイト・ノイズを元にしたスペクトラム合成機能なんかも付いてますね。ぼくはサイン波の音が大好きなんですけど、自分好みの音色をすべてカバーできる音源というのを突き詰めていったら、結果的にサイン波+ホワイト・ノイズという構成になりました。

——— オシレーターの後段は?

Chiba フィルターに流れるんですが、いわゆる減算式の音作りをするためのものでなく、どちらかというと調整用です。ぼくはFM合成が大好きなので、レゾナンス付きのカットオフ・フィルターではなく、周波数変調で音を作りたいんですよ。フィルターの後段にはエンベロープ・ジェネレーターがあって、パーカッション用のオプション・パラメーターが少し備わっている以外は、普通のADSR仕様のEGですね。あとはピッチ・モジュレーションと、どこにでもアサインできるLFOが1基備わっています。

——— そんなシンセサイザーが6基備わっていると……。

Chiba このシンセサイザーの一番の特徴は、ノートごとに音色を設定できるところだと思います。48音ポリなので、4オクターブすべての鍵盤に別の音色を設定することができる。言ってみれば、48台のモノ・シンセが入っているようなものですね。それが6基備わっているので、48音色×6基で、最大288音色同時に使用することができます。もちろん、すべて同じ音色を設定すれば、1基あたり最大48音ポリのシンセサイザーとして使うこともできるという……。

——— 凄くパワー喰いそうですね。

Chiba Max単体で使うぶんにはそうでもないんですよ。でも、Abletonと併用し始めるとさすがに辛いですね。だから今回、制作中に“誰か新しいMac Proをください”なんてツイートをしてしまいました(笑)。

——— ステップ・シーケンサーはどのような仕様になっているんですか?

Chiba 全体で64ステップのシーケンサーがシンセサイザーに1台ずつ、計6トラック備わっています。シーケンサーではボリュームなどのパラメーターも細かくコントロールできるようになっているんですけど、普通にノートをトリガーする使い方がほとんどですね。ピッチとベロシティ、そしてデュレーション。そして先ほども言ったとおり、ノートの出現確率などのパラメーターを設定することで、フレーズをランダマイズできる仕様になっているんです。

——— ミキサーは、6基のシンセサイザーの出力をサミングして、AUXでリバーブをかけられるくらいですか?

Chiba リバーブはAUXに2基備わっていて、各チャンネルにはEQとコンプレッサーが入っています。コンプレッサーには、シグナルをサチュレートさせるソフト・クリッパーが入ってますね。ミキサーそのものは、オートメーションにも対応していませんし、とてもシンプルなものです。

——— シンセサイザーの数が4や8ではなく6というのは?

Chiba 最初に作ったときは5基だったんですよ。自分が音楽を作るときのミニマムな音源数は5かなと思ってそうしたんですが、使っていくうちに6の方がいいかなと思い始めて。ですから、自分が音楽を作るときに必要な数というだけで、深い意味は無いです。

——— 先ほど、ファースト・アルバムの時よりMaxパッチの完成度を高めたとおっしゃってましたが、どのあたりが進化したのでしょうか?

Chiba 基本的な構成はそのままに、音のディテールを納得いくまで追求したんです。具体的には、これまではMax標準のオブジェクトでプログラムして、足りない部分だけオリジナルのオブジェクトを開発して使っていたんですが、それだとやっぱり細部まで詰めることができなかった部分があるんです。サウンド面だけでなく、発音タイミングにしても然りですね。ですから今回、シンセサイザーとリバーブに関しては、まるごとCでオリジナル・オブジェクトとして書き直したんです。例えば、自分のサウンドの肝になっているリバーブは、これまでは標準オブジェクトの組み合わせだったんですけど、今は“chiverb~”という1つのオブジェクトになったということですね。かなり時間はかかりましたけど、苦労した甲斐あって、サンプル単位で妥協のない音に作り込めたと思います。

——— ということは、現在のパッチではオリジナルのシンセサイザー・オブジェクトが6×48個、“chiverb~”が2個使われているということですか?

Chiba そういうことですね。

——— オブジェクト化したことによって、CPUへの負荷は軽減しましたか?

Chiba いや、そこはあまり変わらないですね。微妙に軽い程度で。でも、開発にはかなり時間がかかりました。今だったらGenを使うかもしれないですけど、Genのリリース前に開発に着手したので……。

——— 妥協なく作り込むということを考えると、結局Genもダメということになるんじゃないでしょうか?

Chiba ディテールを追求すると、そうなるかもしれないですね。でも、開発が早くなるのはGenのメリットです。前だったらCでオブジェクトを開発していたようなことも、最近はGenで済ませてしまうケースが増えていますね。Genはとても便利ですよ。

——— “chiverb~”のアルゴリズムについておしえてください。

Chiba 電子音を美しく鳴らせるものというのが第一目標でした。本物の残響って、決して均一ではなく偏りがあったりするんですが、それとは真逆の均一化された残響が“chiverb~”のアルゴリズムなんです。残響というものを抽象化して、理想の響きを作ってみたというか。決してリアルな響きを追求したわけではないのですが、結果的には生音などにかけても美しいリバーブになっています。

——— 普通のデジタル・リバーブのプリセットだと、どれに一番近い感じですか?

Chiba プレートですかね。アルゴリズム的にいわゆるプレート・リバーブなのかはわかりませんが。

——— 密度は濃いめ?

Chiba 濃いめですけど、単に濃くすればいいというものでもなくて。良い響きのリバーブって、濃淡のバランスが重要だったりするんです。

——— アルゴリズム的には、どういった処理が肝になっているのでしょうか?

Chiba そこは秘密です(笑)。でも大したことはやっていなくて、丁寧にプログラムしてあるというだけですね。一番重要なのは、OKかNGか判断できる耳だと思います。ぼくはプログラマーであると同時に音楽家でもあるので、アーティストの観点で良いかダメか判断できる。リバーブにしても、優秀なプログラマーであれば誰もがそこそこのものを作れると思うんですよ。しかし良いリバーブを作るには音楽家の耳が必要になる。音楽的なおいしい部分を拾うことができる耳ですよね。ですからアーティストに高く評価されているソフトウェアって、開発側もアーティスト活動をしていたりするじゃないですか。プログラムできるというだけでは、決して良いものを作ることはできないということですよ。

——— “chiverb~”は「hibiku」という名前でiPhoneアプリとしてもリリースしましたね。

Chiba 「hibiku」はいわゆるスピンオフですね。“chiverb~”の開発のためにMaxオブジェクトでやっていたことをネイティブ・コードに置き換えたわけですが、iOSにも興味があったので試しに移植してみたんです。けっこう面倒なのかなと思ったんですが、わりとすぐ音が出ちゃって。それで出来たのが「hibiku」なんです。負荷の問題などはあったので、Maxオブジェクト版から多少チューニングはしています。

ぼくはオリジナルのDSPアルゴリズムで生成された音に、自分のアイデンティティを求めている

——— 昔のMaxはサウンドにクセがあり、Chibaさんも出音を良くするために工夫を凝らしていたと思うんですが、最近はどうですか?

Chiba 確かにMax 5までは意図しない劣化が起こるケースがありました。Max 5まではシグナルの解像度が32bit浮動小数点で、振幅はそれで十分だったんですけど、時間軸の表現はその解像度では足りなかったんですよね。それから、cycle~というウェーブテーブルのオブジェクトがありますけど、Max 5までは1サイクルの解像度が512サンプルで、それだとやっぱり粗いんですよ。だから、いろいろと工夫を凝らしていました。工夫を凝らすと言っても、このオブジェクトをこういう風に使えば劣化しないとか、ちょっとしたTIPSのようなところですね。cycle~に関しては、ずっと自作オブジェクトで代用してましたよ。

——— Max 6以降は、そういった工夫は必要なくなった?

Chiba Max 6からはシグナルの解像度が64bit浮動小数点になり、cycle~のテーブル・サイズも2倍になったので、工夫を凝らす必要はなくなりましたね。そういった意味でプログラミングに専念できるようになりました。

——— 現在のMaxパッチの原点はcyan/nだと思うんですけど、このようなシンセサイザー+シーケンサー・パッチの開発を15年以上も続けているのはなぜですか?

Chiba ぼくはオリジナルのDSPアルゴリズムで生成された音に、自分のアイデンティティを求めているので。もっと言えば、音楽作品を作る際に、オリジナルのサウンド・ジェネレーターを使用すれば、否応無しにKatsuhiro Chibaの色が出てくる。やっぱり市販のソフトウェアって万人に向けて作られているので、キャラクターが平均化されてる面があります。ぼくは音の中に自分の色というかクセを濃厚に出したいんです。あとは単純に作るのが好きというのもあります。まあ自己満足ですが、モチベーションという意味で大事な部分でもあります。

——— シンセサイザーだけでなく、シーケンサーもパッチに内包しているのは?

Chiba そのあたりも同じですね。フレーズやパターンにも個性を埋め込みたい。とにかくできる限り自分で設計したプログラムから音楽を生み出したいので、リバーブなんかもプログラムするわけです。Lexiconとかで、手っ取り早く良い響きが得られることはわかっているんですけど、それでは満足できないんです。

——— Maxパッチの出力をそのまま作品として落とし込むのではなく、Abletonで編集するというのは?

Chiba 固定された作品として納得いくものにするためですね。繰り返し聴ける作品にするためにはやはり重要な行程です。でも、今はAbletonでやっている編集も、ゆくゆくはMaxパッチの中でできるようにしたいと思っていて。それは今後の課題ですね。現状はMaxとAbletonを組み合わせて使うのが一番効率がいいんです。

——— cyan/nのように、Maxパッチやオリジナル・オブジェクトの公開は考えていませんか?

Chiba 考え中です(笑)。でも、配ったところでつまらないと思うんですよ。あまりにもぼくの好きな音に特化しているので……。

——— 配布や販売を考えていないのに、そのユーザー・インターフェースは市販のソフトウェアのようですよね。

Chiba 外観はモチベーションのためですね。ナルシズムかもしれないですけど……。自分好みにユーザー・インターフェイスを作り込むと音楽制作に集中できるんです。DUB-Russellとかもそうですが、ぼくの周りは見た目もキレイなパッチを作る人が多いんですけど、この几帳面さは日本のMax使いの特徴かもしれないですね。前に(ディヴィッド・)ジカレリさんにお会いしたときも、そんなことをおっしゃっていました。海外では外観はどうでもいいという合理主義な感じがしますけど(笑)。

——— アートワークはタナカカツキさんの手によるものですね。

Chiba カツキさんの作品が大好きなので、今回お願いしてやっていただきました。ぼくのトレードマークになっているシアン・カラーはピン・ポイントで使えればいいかなと思っていたんですが、カツキさんにも“この色好きです!”と言っていただき、結果きっちりシアン・カラーになりました。ぼくのことを知っている方にはおなじみの色ですが、まだまだゴリ押ししたいと思います(笑)。

——— 最後に、『Kicoel』というタイトルについておしえてください。

Chiba ある曲の制作途中で、サイン・ウェーブを鳴らしたフレーズにグラニュラーをかけたら“聴こえる”という声に聴こえたんですよ。だから最初、その曲を“Kicoel”というタイトルにしようと思ったんですが、これはアルバムのタイトルのほうがいいなと思い始めて。どの曲かはよく聴くとわかると思います。